ギターには数多くの技術や、テクニックがあります。技術やテクニックを増やすことで、演奏の幅が広がると同時に、ギターの演奏レベルが上がるでしょう。本記事では全13種類の、演奏をより華やかに、また繊細にできるようなギターの基本的な演奏技術を紹介していきます。
左手と右手の技術それぞれについてわかりやすく紹介しているため、よりステップアップしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
ギターの左手の技術・テクニック
左手はおもにコードを押さえたりコードチェンジをしたりするため、ギター演奏の成否を決める重要な部分です。以下にご紹介するさまざまなテクニックを駆使することで、よりダイナミックな演奏や繊細な演奏が可能となります。ぜひ取り組んでみてください。
ハンマリング・オン
ハンマリング・オンとは、ハンマーで叩くという意味です。ピッキングした弦のフレットを、叩きつけるようにして音を出すテクニックです。なめらかに音程を上げたい際につかわれます。
プリング・オフ
プリング・オフとは、ギターの弦を引っ掻くように弾いて、音を出すテクニックです。なめらかに音程を下げたい際につかわれます。
トリル
トリルとはハンマリング・オンとプリング・オフを、交互に繰り返して高速で音を鳴らすテクニックです。指の筋力が必要で、初心者には難易度が高いでしょう。はじめはゆっくりから練習することがおすすめです。
チョーキング(ベンディング)
チョーキングとはギターの弦を押し上げたり、引き上げたりして音程を変えるテクニックです。「ウイーン」という感じの、まさにエレキギターを代表する音といえるでしょう。チョーキングを入れることで、曲を印象的にする効果があります。
ビブラート
チョーキングを繰り返して、音程の揺れをつくるテクニックです。ビブラートをかけることで曲の感情表現ができ、音楽に奥行きが出ます。ビブラートには、弦を上下に動かして揺らす「縦揺れビブラート」があります。また弦を抑えながら、手を左右に動かして揺らす「横揺れビブラート」があるのです。
スライド
弦のうえで指を滑らせて、音程を変えるテクニックです。スライドによりふたつの音を、なめらかにつなげられます。似て異なるグリスとの違いは、音の出発点と終着点が決まっていることです。
グリス(グリッサンド)
グリスはスライドと同様にギターの弦の上で指を滑らせて、音程を変えるテクニックです。スライドとの違いは、音の出発点や終着点が決まっていないところにあります。そのためグリスは、より感覚的なテクニックといえるでしょう。
ギターの右手の技術・テクニック
左手の技術が上手くなっても、やはり右手を器用に動かせないと求めるサウンドに近づかないという場合は多いものです。基本的なピッキングで一音一音をしっかり鳴らせるようになったら、以下に紹介するテクニックを習得してメリハリのある演奏を目指してみてください。
ストローク
ストロークとは撫でるという意味で、ギターの弦を一気にかき鳴らすテクニックです。指でもピックを使ってでも弾けます。「ジャカジャカ」と鳴らすストロークによって、音楽のリズムを表現します。
オルタネイト・ピッキング
オルタネイトとは交互という意味です。ダウンピッキングとアップピッキングを、交互に繰り返すピッキング奏法です。安定した演奏をするためには、必要不可欠なテクニックでしょう。
ブリッジ・ミュート
ブリッジ・ミュートとは右手の側面をブリッジ部分に乗せて、音をミュートしながら弾くテクニックです。重い音が出るので、ロックやメタルで多く使われる奏法です。
タッピング
タッピングとは、右手の指でギターの弦を押さえつけて音を出すテクニックとなります。速弾でギターの見せどころになるため、曲のイントロなどにつかわれることが多くなっています。
ナチュラル・ハーモニクス
ギターの弦を抑えつけずに軽く触れ、ピッキングした後に指を離して高音を出すテクニックです。楽曲でつかわれる機会は少ないものの「ポーン」という、キレイな高い音が特徴といえます。
ピッキング・ハーモニクス
ピッキングした直後に、親指の側面をギターの弦に軽く触れて高音を出すテクニックです。「キュイーン」といった特徴的な高音が出るので、ロックやメタルでよく使われる奏法です。
まとめ
今回はギターの基本的な技術やテクニックを、左手・右手にわけてご紹介しました。ここには紹介しきれていませんが、他にも数多くのギターの技術やテクニックが存在します。初心者のレベルを脱したら、より演奏のクオリティを上げるためにさまざまなテクニックを習得して楽しんでみましょう。
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